ダクト付きボンネットを作る#5(FRP液状パテとヒンジ部分の作成#1)
おおまかなカタチが出来たのでFRPパテで美容整形して行きます。
それと同時進行でヒンジ部分の作成を進めます。
ポリエステル樹脂:タルク=2:1の割合で作ったほぼ液状のFRPパテです。
ブラックの着色トナーで色付けしています。
全体に塗りたくります。
周囲より低い部分や段差に流れ込んでくれます。
パテが硬化するまでの間にボンネットのヒンジの作成に取り掛かります。
穴や段差に養生テープを貼ってPVAを塗って離型処理します。
PVA:100均ダイソーの洗濯のりです。
PVAが乾いたら210番のガラスクロスを細かく積層して行きます。
ヒンジの取り付けボルトの穴の所に樹脂が入り込まないように長めのボルトに養生テープを巻き付けてねじ込んでおきます。
ヒンジ部分を避けるように450番のガラスマットを2プライ積層します。
FRPの硬化待ちの間にFRP液状パテの研ぎ作業に取り掛かります。
粉が舞うのを避けるためにP100で水研ぎします。
粉が舞うのを気にしなければそのままカラ研ぎしても大丈夫です。
右側(研ぎ作業中)と左側
時間がかかりますが手作業で研ぎ作業します。
FRPが完全硬化したら離型します。
ヒンジのボルトを外して高圧エアを上手く使って一気に離型します。
周囲のトリミングはFRPボンネットに貼り合わせる前か後に行います。
どうしても型(純正ボンネット)と作成中のFRPボンネットには微妙な形状のズレがあるからです。
矢印:ヒンジの取り付けボルトの位置
この部分だけ210番のガラスクロス2プライ分の薄い肉厚で作っています。
裏側に爪付きナットをセットしてFRPで厚みを待たせ強度を出します。
他の部分は450番のガラスマット2プライです。
私の場合、FRPボンネットを作る時はいつも雌型を作らずいきなり雄型で製品を作ります。理由はコピー製品を作る訳でもなく完全なワンオフで十分だからです。それと雌型を作る労力も時間もコストもモッタイナイからです。裏側も全体を型取りせずにヒンジとその周囲だけ型取りして製品に貼り付ける方法で作っています。裏骨は適当に作ったり作らなかったり・・・(^^;
それでは今日はこのへんで (^O^)
2020年6月8日YouTubeに動画アップしました。