ツイン解体(ミッションを降ろす)
Keiワークスのエンジンを降ろした時はエンジンとミッションを分離させず一気に降ろしました。
今回はエンジンを車体に残した状態でミッションだけを降ろす方法を記事にしたいと思います。多くの人がクラッチ交換をするときの方法です。
ミッションに付いている樹脂クリップやカプラをすべて外します。
スピードセンサー
バックランプスイッチ
セルモーターを外します。
矢印:
カプラやアースポイントを取り外します。
丸印:
工具を掛けている部分のボルトを外します。
丸印:
分かりづらいですがこの位置にもう1本ボルトがあります。
セルモータ―が外れました。
ミッションは3本のボルトと1つのナットでエンジンに装着されています。
矢印:
このボルトは緩めるだけで抜かないようにします。(後の安全作業のため)
矢印:
ボルトを外します。
矢印:
キャタライザの裏付近にあるボルトを外します。
工具の可動域が狭く作業しづらい場所です。
矢印:
リヤのエンジンマウントが邪魔です。
矢印:
リヤのエンジンマウントを取り外して矢印のナットを外します。
これでエンジンとミッションをつなぐボルトナットは全て外れた状態になります。
クラッチハウジングの下側のプレートを取り外します。
ボルト2本
ボンネットを外してチェーンブロックでエンジンを吊っておきます。
チェーンブロックで吊れない場合はエンジン下にジャッキを掛けます。
ミッションが落ちないようにジャッキを掛けます。
矢印:
ミッション側のエンジンマウントのボルトナットを外します。
緩めておいたボルトを外してミッションを右方向に引き抜きます。
ジャッキを降ろしてミッションを着地させます。
+++持論+++
クラッチ交換をする際にプロのメカニックが設備の整った工場で工数を減らす目的でミッションだけを降ろす方法はかなり有効だと思います。
しかし素人のサンデーメカニックの場合は設備も環境も乏しくミッションだけを降ろす方法は危険で後々面倒な作業になると思います。
エンジンはエンジン側のマウント1ヶ所だけで保持して下に落ちないようにチェーンブロックで吊っている状態です。チェーンブロックが無い場合はジャッキで下側から支えているだけの不安定な状態です。
装着する時は狭いエンジンルームの中でミッションをエンジンに対して平行に保ちパイロットベアリングにインプットシャフトを挿入するのは結構困難な作業です。体力的にも不安定な姿勢で重いミッションを持ち上げなくてはならず労力が必要になります。ミッションはエンジンと分離せずに一緒に降ろして安全な場所で作業をした方が結果的に楽であり安全だと思います。
それでは今日はこのへんで (^O^)