K6AエンジンOH(腰下組立#3 ピストン・コネクティングロッド)
今回で腰下の組み立ては終了です。
この記事で破損したピストンリングの組み付けから始めます。
純正品番:12140-73G01 リングセット,ピストン,STD
購入価格は3553円(1セット)高いです (^^;
矢印:
バラした物では擦り減って確認できなかったマークです。
さすがに新品にはマークがあります。
シックネスゲージを使用してピストンリングと溝のクリアランスを計測しました。
全て基準値内に収まっていました。
基準値:
- ファーストリング 0.04~0.08
- セカンドリング 0.02~0.06
- オイルリング 0.06~0.15
矢印:
ピストンをシリンダブロックに入れる時に矢印の合い口(あいくち)を下図の通りそれぞれ対角線上に位置するようにセットします。(写真はバラバラの状態)
リングがユルユルなのでなかなか図のようにはできません。
なので私はいつもテキトーです (^^;
コンロッドにベアリングを装着します。
当たり面は脱脂しておきます。
間違ってもエンジンオイルを塗布してはいけません。
矢印:
写真のようにシリンダ内やクランクピンの傷防止のためにボルトにチューブを装着すると良いです。
クランクシャフトを回転させてクランクピンを写真の位置にしておくとピストンが入れ易いと思います。
ピストンリングコンプレッサーを使用して1番ピストンから順に入れて行きます。
ピストンヘッドのフロントマークをクランクシャフトプーリー側に向けて入れます。
ハンマーの柄などを利用して軽く叩いて挿入します。
すっぽり入りました。
コネクティングロッドキャップにベアリングを嵌めます。
当たり面は脱脂しておきます。
間違ってもエンジンオイルを塗布してはいけません。
矢印:
ベアリングの油すき間(あぶらすきま)を計測します。
プラスチゲージをクランクピンの幅と同じ長さに切ってシャフトと並行に置きます。
丸印:
ベアリングキャップの矢印がクランクシャフトプーリーの方に向くようにセットします。
T型レンチで軽く締め付けます。
クランクシャフトが動かないようにトルクレンチで締め付けます。
締付トルク:33N・m
計測をしながら3番まで3回戦します。
矢印:
キャップを取り外してプラスチゲージの外袋に印刷されている目盛で計測します。
油すき間
基準値:0.020~0.040mm
限度 :0.065mm
1番:
0.038 基準値内です。
2番:
0.038 基準値内です。
3番:
0.025 基準値内です。
クランクピンとボルトにエンジンオイルを塗布してコネクティングロッドキャップを既定のトルクで締め付けます。
締付トルク:33N・m
腰下のオーバーホール完了です。
オイルパン周辺の組付けがまだですが最終工程で組み付けます。
それでは今日はこのへんで (^O^)