K6AエンジンOH(腰下組立#1 ピストンリング)
梅雨に入りましたねー
湿気+酸素=酸化∴サビサビ
そんな数式?が成り立つ季節です。
早くエンジン組まなきゃヤバイです。
ここから本題です。
エンジンの組み立ては概ねバラした逆順で進めますが手順を間違えると面倒です。
まずはクランクシャフトを組む前準備としてピストンから手を付けます。
ピストンヘッドとコンロッドは組付ける向きがあるので要注意です。
丸印:
見づらいですがピストンヘッドの丸印の部分がピストンヘッドに刻印されているフロントマークです。矢印が刻印されています。
矢印:
その刻印された矢印の向きとコンロッド側面の文字面が同じ向きになるように組みます。向きを右側にした場合コンロッドのオイル穴が手前になります。
ピストンヘッドとコンロッドをピストンピンで繋ぎます。
サーフクリップの切り欠きを写真の方向にしてセットします。
サーフクリップ:
再使用不可なので新品を使います。
純正品番:09381-17005
購入価格は434円(6個)でした。
装着しました。(反対側)
3つとも装着します。
次にピストンリングをシリンダーの上部にセットします。
そして先ほど組んだピストンを利用してシリンダーの下の方まで押し込みます。
クランクシャフト側:
矢印:
シリンダーに対してピストンリングが水平になっています。
その状態を保ちながらシックネスゲージでピストンリングの合い口隙間(あいくちすきま)を計測します。
計測結果は写真の通りでした。
基準値:
ファーストリング 0.12~0.27 限度0.7
セカンドリング 0.35~0.50 限度1.0
オイルリング(レール) 0.10~0.40 限度1.2
基準値から外れている物もありますが限度は超えていないようです。
2番のセカンドリングがバツマーク:
シリンダにセットする時に簡単にパキっと割れてしまいました。
劣化していたのか?クラックが入っていたのか?
原因は不明ですがオーバーホール中に発見できて良かったです。
次に写真のようにピストンリングをヘッドに装着します。
- ファーストリング
- セカンドリング
- オイルリング(レール・スペーサー・レール)
装着順は任意ですが一番下のオイルリングはレール2枚にスペーサーが挟まれているので装着し易い順番があります。
- スペーサー
- ロア側レール
- アッパ側レール
装着方法はリングの先端を写真のように親指で保持します。
リングの先端を支点にクルっと時計回りに反転させます。
リングをピストンヘッドの溝に嵌め込んで行きます。
最終的に写真のようになります。
これを全てのリングで繰り返します。
ファーストリング装着完了です。
注意:
リングは装着する向きが決められています。
ですが残念ながら現物にマークが確認できませんでした。
摩耗が原因です。
仕方がないので整備書にあるリングの形状で判断して装着しました。
セカンドリングが破損して速攻で注文を掛けましたがAssyでしか買えず3500円オーバーの痛い出費となりました。
それでは今日はこのへんで (^O^)